入園準備といえば頭に浮かぶのが、大量のお名前つけ。
気をつけておきたいポイントと、お名前つけのコツ、便利アイテムをご紹介します。
お名前つけで抑えておきたいポイント
一口にお名前つけといっても、園によっていろいろな指定があることも。
基本的には説明会のあとから始めることをおすすめします。
ただし、お名前シールやスタンプなどは納品までに時間がかかることが多いので、早めに注文しておきましょう。
本人は基本的に名前が読めない
保育園入園のタイミングはもちろん、幼稚園年少、年中くらいでは、ひらがなが読めない状態での入園になることがほとんどです。
もちろん、ひらがなは読めなくても何も問題はないのですが、お名前の認識としてはちょっと困ってしまいますよね。
ひらがなが読めない子にオススメなのは、何かマークを付けてあげること。
手書きでもプリントでもなんでも大丈夫なので、たとえば「くるまのマークはボクの」「ちょうちょは私の」などと覚えられると、かなりスムーズに園生活がはじめられます。
園によっては(というかほとんどの園が)、それぞれの子どもに対応するマークを設定してくれています。
(お道具、うわばきなどを入れる棚に自分の場所を認識するための目印として、マークを設定しているのです)
可能であれば、園側が設定してくれたマークと同じものを「〇〇ちゃんのマーク」として、もちものにつけてあげると一番わかりやすいと思います。

私の場合は、説明会で子どもの名前の棚にパンダのマークがついていたので、お名前つけの際に名前シールにすべてパンダを印刷しました。
お道具棚も持ち物もパンダで統一されていたので、戸惑うことが少なかったようです。
園での個人マークがない、入園までにわからないときは
園でマークがない、入園までにわからないという場合は、子ども本人の好きなマークでOK。
ただし、あまりにもメジャーなキャラクターをつけるとかぶる可能性が高くて、個人の目印としてはイマイチです。
この場合は、ちょっとマイナーなキャラを選択するのをオススメします。

我が家の例だと、ピカチュウではかぶるのでピチュウにしてみたり、トーマスが好きだったらゴードンにしてみたりなど。
ちょっとひねることで、かぶる確率がぐんと下がります。
特に市販のお名前シールを近所の手芸店やショピングモールで購入すると、かなりの確率でキャラクターがかぶります。
通販のほうが種類が多く、同じショップを利用している可能性もぐんと減るのでかぶらないという意味ではかなりおすすめです。
園によって指定があることも
園によって、お名前つけのルールも色々。
びっくりするような独自のルールが決められていることも、結構あります。
たとえば「名前は必ず油性ペンで手書きしてください」という指定のある園も。
これは、シールだとはがれた場合に誰のものかわからずにトラブルになるためなどの理由からです。
「入園式でクラスが発表されるので、それを必ず追記してください」ということも。
また、「ひらがなが読めないので、イラストを必ずつけてください」という場合も。
いずれにしても、こういった指定は入園説明会でされるので、しっかり確認しておきましょう。
おさがりする場合のポイント
下の子がいる場合、おさがりすることも考えておきたいところ。
一番簡単な対処方法は、フルネームの指定がなければ「すべて名字で名前をつけること」。
人数の少ない小規模保育園などで、同じ苗字のお子さんがいなければ、これはかなり有効なテクです。
兄弟姉妹、全部名字は一緒なので(笑)
我が家の場合、保育園のお着替えは全部名字だけで済ませてしまいました。
フルネーム必須の場合は、タグの切れる場所にお名前を書いたり、貼ってはがせるお名前シールを使用するのがオススメ。
最終的には、上からお名前シールを貼り付けてしまえばOKです。
私も、お友達からもらったお下がりの制服などは、上からお名前シールを重ね貼りすることで対応しています。
もちろん、気にならなければ、二重線で消して書き直してもOK。
お下がりを書き直して使っている子は、案外たくさんいるので心配無用です。
(ただし、くれぐれも書き直しを忘れないようにしましょう。ときどき、お下がり元の名前を書き直し忘れてトラブルになることがあります)
アイロンできない布グッズには
名前はお名前シールでと決めて、アイロンで付けていると、ふと「あれ、これは熱を当てたらだめでは…」というアイテムが出てきます。
レインコートや、ナイロン製のバッグなどですね。
この場合は、基本的には防水タイプの貼るお名前シールなら大丈夫です。
貼るタイプがつかない場合には、アイロンの低温であて布をして様子を見ながら圧着してください。
くれぐれも自己責任でお願いします。
アイロン不要で洗濯OKのお名前シールもあるので、ぜひ検討してみてください。
一時的に名前をつけたい。本体を汚さずに名前をつけたいときは
「遠足で一日だけもちものにお名前をつけたい」「お泊り保育で、一回だけ歯ブラシにお名前をつけないと……」などの短期的な場合や、「絵本を持っていくけど、お名前を書きたくない」などの、本体を汚さずに一時的にお名前をつけたい……という場合が、ときどきあります。
そんなときにオススメなのが、マスキングテープ。
マスキングテープに油性ペンでお名前を書いて貼り付けます。
基本的にマスキングテープは、貼り付ける面を汚さずに貼ってはがしてができるものなので、あとを残さずに取り去ることが可能。
水洗いしても数回なら持ちこたえるので大丈夫です。

私の場合、お道具箱などは名前は普通にお名前シール、クラス名はマスキングテープに書いて貼り付ける……なんてこともやっています。
食器洗い機がある場合は
自宅に食器洗い乾燥機がある場合、通常の食器洗いは食洗機まかせという場合は、食器系に貼るお名前シールも「食洗機対応」というものを選ぶようにしましょう。
スプーン・フォーク、お弁当箱など毎日洗うものは、やはり食洗機で洗えると便利です。
シールのためだけに毎回手洗いとなると、地味にストレスがたまります。
食器洗い機OKというシールが販売されているので、これを選ぶようにしましょう。
お名前シールの上から、カバーするシールが貼れるようになっているものなどがあります。

ただ、食洗機OKのシールであっても、何度も洗浄を繰り返していると、いずれ剥がれてきます。
このあたりは、剥がれたら貼り直せばOKと割り切るのが大切。
ミシンの刺繍でお名前付けはできる?
ひらがな刺繍の機能がついているミシンもあります。
刺繍機能付きミシンを持っている方は、「全部刺繍でお名前つけしちゃえば楽!」とちょっと思いますよね。
刺繍でお名前をつけることは不可能ではありません。
手作りのレッスンバッグ、お弁当袋、着替え袋などには先に刺繍をしてから完成させるときれいに仕上がると思います。
ただ、既製品に刺繍を入れようとするとうまくセットできなかったり、「全然目立たない!」なんてことがあったりで、イマイチなことも。
幼稚園のお名前つけのために、刺繍機能付きミシンを買う……というのは、正直オススメできません。
刺繍機能でお名前をつけられる場所に対して、刺繍機能付きのミシンの値段がまったく見合わないためです。
もともとほかでも刺繍機能をつかう予定があって、せっかくある機能だから使いたいというのなら全く問題はありません。
ただ、たぶん入園前に想像しているよりも、刺繍でお名前を付ける場面はぐんと少ないと思います。
オススメお名前つけグッズ
すべて油性ペンで書き込んでしまうのが、一番シンプル。
ただ、字に自信がない……とか、可愛くしたい!という場合には、お名前シールもオススメです。
お名前つけグッズには色々ありますので、以下にそれぞれの特徴、オススメの使い方をご紹介していきます。
お名前シール
フルネームが印刷されたシール。
オーダーで印刷してもらうこともできますし、自分でパソコンとプリンタを使用して作成することもできます。
印刷方法の違いで一般的に、オーダーで印刷したもののほうが、プリンターで印刷したものよりもちが良いと言われています。
布用アイロンタイプ
お名前がプリントされたシールをアイロンで圧着することで貼り付けます。
貼り付ける先がアイロンをかけられるものであるのが大前提。
着替え、制服、スモック、ランチョンマット、レッスンバッグ、うわばきいれ、着替え入れなど、布系のグッズ全般に使用できます。
パソコンで画像を作成しプリンタで印刷する、布用アイロンタイプお名前シール
布用フロッキータイプ
通常のアイロンシールだと、伸び縮みするものに貼り付けるとはがれてきてしまいます。
フェルト状になっていて、お名前が浮き上がるようにつけられる「フロッキー」というタイプ。
こちらは、プリンタで作成するのは困難なので、基本的にオーダーすることになります。
靴下、体操着、ニット地など、伸び縮みする布製のもの全般。
靴下などのお名前つけに最適。伸び縮みするお名前フロッキー
紙用シールタイプ
お名前がプリントされたシールを、直接貼り付けて使用します。
防水、食洗機対応などになっていないノーマルのタイプは、水に濡れないものに使用します。
お道具箱、クレヨンなどのお道具各種、連絡帳などのノート類に最適。
防水タイプ
紙製ですが、防水コーティングがされているシール。
濡れる可能性がある場所、洗う必要がある場所に貼るときは、防水シールにしておきましょう。
傘、長靴、コップ、歯ブラシ、スプーン、フォーク、お弁当箱、水筒、絵の具セットなどに最適。
食洗機・電子レンジOKタイプ
食器洗い乾燥機や、電子レンジを使用する場合は、対応したシールを。
熱に強く、コーティングされているので、食器洗い乾燥機に入れるもの、電子レンジを使いたいものはこちらを選びましょう。
お弁当箱、スプーン、フォーク、コップなど。
食器洗い機を使う家庭の場合は、食器系は対応済みシールをオススメします。
布紙併用貼るだけタイプ
洋服もプラスチックもOK。
洗濯しても、洗っても、乾燥機にかけてもOKという便利なシールもあります。
※お洋服に貼る場合には、ツルツルしているタグに貼り付ける方法のみです。
アイロンを毎回出さなくてもお洋服に名前をつけられるので、実はかなり便利。
アイロン不要で洗濯&乾燥できるお名前シール
既製品に名前を書き込むタイプ
白紙の状態のお名前シールで販売されていて、そこに手書きで名前を書き込むもの。
コーティング用のシールがついて、防水対応になっているものもあります。
サンスター文具 いつでも名前シール(キャラクター各種)
ひらがなワッペン
スモックや体操服の背中などの、目立たせたい場所へのお名前つけに最適。
シンプルなものから、目立つキラキラのものまで色々なデザインがありますが、こだわりのデザインを選ぶのであれば、あまり手芸店などでは種類が売っていないので、通販で選ぶことをおすすめします。
ひらがなワッペン(アップリケ)作り方と市販品のおすすめ5選
お名前スタンプ
オーダーで作ってもらうタイプ、自分で自由に文字をセットするタイプ。
それぞれシャチハタタイプと、スタンプ台タイプがあります。
布も、プラスチックもなんでもOKなものが多くて、汎用性が高いのが特徴。
ただしマークなどはつけられないものが多いです。
保育園で紙おむつを持参しなければならない場合などは、お名前スタンプが大活躍します。
お名前スタンプ~布やプラスチックから、木や金属までok~
おむつに名前をつけるのに便利なお名前スタンプ
テプラ
昔からあるラベル作成の定番「テプラ」。
最近はデザインのかわいいものも、アイロンで貼り付けるタイプのテープもあって、お名前付けからお家のラベリングまで大活躍します。
ゼッケン
体操着やスモックなどの胸の位置にお名前をつけたり、体操着にゼッケンを付ける必要があるときには、ゼッケン布が便利。
ハサミで切りっぱなしでもほつれてこないので、周りを縫うだけでもOKです。
ニチバン お名前ゼッケン(縫い付けタイプ)
手書き
最終的には、油性ペンでの手書きが便利。
お名前書き専用に発売されているペンは、にじみにくくて使いやすいのでオススメです。
布から金属・プラスチックまで何でも書けて、洗濯してもにじまない「マイネーム」
アイテム別オススメお名前グッズ
最近は、ちょっと変わったお名前つけグッズも色々販売されています。
お名前を表示するだけでなく、ちょっと役に立つグッズをまとめてご紹介。
うわばきを履きやすくする「名前付きかかとリング」がつけられるくつデコミニ
くつの左右を間違えずに履ける中敷きシール